はじめてみよう!マンション広報誌(その2)

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前回は、『パークシティ武蔵小杉SFT通信』の編集長(広報委員会委員長)を務められている、本平 基(ほんだいら もとい)さんに、“広報誌”を制作するきっかけについてお話を伺いました。

今回は、本平さんに、広報誌を制作する上でのよくある悩み事 、“独自性の持たせ方”“執筆体制の作り方” “読んでもらうための工夫”について聞いてみました。

前回
はじめてみよう!マンション広報誌(その1)
“マンション広報誌”を作ろうと思ったきっかけは?

独自性を持たせるにはどうしていますか?

編集部:
こちらは“かわら版”のような構成ですが、どうしてですか?

本平さん:
前の理事長のアイデアもありましたし、僕が新聞のデザインが好きなのと、“組みやすい”ということもあって、このような構成にしました。昔から友人の結婚式の様子をカメラで撮って、かわら版にしてから2次会で配る、ということをよくやってたんですよ。なので、その時使っていた“かわら版の構成”に慣れているから、そのまま“マンション広報誌”に使用しようかなと。

編集部:
よく見かける構成ですが、だからこそ良いですよね。ちなみに本平さんのこだわっているところといえば?

本平さん:
年配の方にも見やすいように、なるべく文字は大きくするのと、A4の1枚に収めるところですね。

編集部:
パッと、目に付きやすいからですか?

本平さん:
そうですね。でもこの構成「他の人ではできないよね」って話になっていて。でもそんなこと言っていたら誰も何もできなくなってしまうので、「一旦この構成でやってみて、あとでみんなで考えましょう」ってことになっていたのですが……。

編集部:
他のメンバーに引き継げていないと?

本平さん:
引き継ぐ気、満々なんですけどね。

編集部:
そういえば、デザインに鳥が配置されていますよね。この鳥は?

本平さん:
「パークシティ武蔵小杉」のシンボルキャラクター「トュリとドュリ」です。

編集部:
住人の方にとっては購入時から、馴染み深い「鳥」なんですね。

本平さん:
はい。公開空地やマンション内のいたるところで見かけることができます。

執筆はどのような体制で行なっていますか?

編集部:
執筆はずっと本平さんが?

本平さん:
今は各委員会に文章をお願いしています。「この内容がやりたいので文章ください」って。それと、率先して協力してくれる方がいて、非常に助かっています。今は、僕と合わせて3人。写真についても、素材がなければ僕が撮影に行きますし、無理だったら誰かに頼むようにしています。簡単に使えるデジカメをフロントで借りられるように、最近2台配備しました。

編集部:
どうして参加してくれるようになったのでしょうか?

本平さん:
もともと防災防犯委員会の方で顔馴染みなのですが、制作の話をしたら「私書きます」と快くお返事をいただきましたので、「お願いしますっ!助かりますっ!」っていうように(笑)

編集部:
本平さんの“がんばっている感”が周囲に伝染しているようですね。

本平さん:
超アピールしてますから。大変だって(笑)実際大変ですけど。

読まれる工夫は?

編集部:
皆さんから読まれるようにしている工夫を教えてください。

本平さん:
フロントにアクリル板があって、そこに最新号を飾ってもらっています。それと、掲示板には2週間ほど、赤いテープで「フロントにて配布中!」と掲示しています。

編集部:
以前伺ったことがあるのですが、フロントでの配布は白黒で、ホームページではカラー版を掲載されているとのことですが、利用されている方の人数ってわかりますか?

本平さん:
わかりますよ。ただホームページの場合は、正確ではないかも。

編集部:
白黒版ってどのくらい配布されたのですか?

本平さん:
最近は100部もないですね。発行当時に比べて、みんな慣れちゃって。掲示板で済ます人が多いかな。ただ、カラー版をダウンロードしてくれている人もいるようなので、見てくれているのかなって。希望的な観測ですが(笑)

編集部:
『パークシティ武蔵小杉SFT通信』によって、イベントの集まりが増えたという実感はありますか?

本平さん:
SFT通信だけの効果ではないのですが、参加者は増えてます。例えば、クリスマスイベントでは、前年比2倍くらい集まりました。 ちなみに、1~4歳がサンタからプレゼントをもらえる対象なんですが、予想以上に子どもが多くて結局3歳で終わってしまったんです。あと100個用意しても足りなかったですからね、来年は200個だな……。
告知機能としては十分機能するようになってきました。


以上、広報誌を制作する上でのよくある悩み事、“独自性の持たせ方”“執筆体制の作り方” “読んでもらうための工夫” についてお伺いしました。

そして次回は、「はじめてみよう!マンション広報誌 」の最終回。
広報誌を制作する上で最も重要な“写真や絵などの素材の集め方”や、住人からの “反響”、そして“これから発刊する方へ”のアドバイスをお聞きしたいと思います。
いろんなところに制作の“ヒント”がちりばめられているかも?!ぜひご覧ください。

取材協力

本平 基(ほんだいら もとい)
『パークシティ武蔵小杉SFT通信』編集長(広報委員会委員長)。パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー管理組合第4~5期理事長。本職は、デザイナー・フォトグラファー。地元のお祭り「コスギフェスタ」をはじめ、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの活動にも協力。