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みんな知りたい! 組合運営お役立ち情報
提供:「マンション住・人」(株)有朋社
こう読む。決算報告書

 修繕特別会計の決算書


C 収支計算書

修繕特別会計の収支計算書は、一般会計の場合と違い、科目は比較的単純だ。修繕積立金などの収入だけで支出がまったくない年もある。その代わり大規模修繕工事など行われた年は、収支が大幅な赤字決算になる。なお、工事のために借り入れをした場合は収入として計上する。 また、管理会社の会計システムによって、定期預金を解約した場合は収支報告書に収入と記載し、定期預金の預け入れ、積立型の損害保険料、金融公庫の債権購入などを支出として記載することもある。


D貸借対照表

D 貸借対照表

管理組合の資産の大半は修繕特別会計に計上しているマンションが多い。貸借対照表で管理組合の資産状態を確認することは、マンション住人(管理組合員)として本当に大切なことだ。資産と負債の分けかたや、正味財産の示し方は一般会計の場合と同じだが、金額も多く資産の内訳も定期預金、積立保険、債権など多様な管理組合が多いはずだ。なお、金融資産などは、決算書に残高証明書が添付してあるはずだから、照合して確認しておきたい。

年間の収支総額と管理組合の全財産
口座振替などで区分所有者の預金口座から、管理組合に納入された「管理費等」の1年間の全体収支は、一般会計と終焉特別会計の2つの収支報告書の最後にある「当期収支差額」を足せば分かる。そして区分所有者が納めた「管理費等」が築いてきた管理組合の全財産は、2つの貸借対照表の右側下の方にある「正味財産」の合計ということになる。
「管理費」等1年間の収支 A+C、「管理組合」の全財産 B+C
「(仮想)Xマンション管理組合」の決算書は、こう読む
1.Xマンションは66戸。1戸当たり毎月約3万円の「管理費等」※を口座振替で管理組合に納め、そのうち「管理費」は約14,000円、「修繕積立金」は約16,000円である。
2.毎月の「管理費」収入約90万円のうち、約60万円を管理会社に「管理業務委託費」として支払い、エレベーター保守会社、警備会社は管理組合が直接契約している。
3.一般会計(管理費)予算では、支出が収入を上回るため、「収支報告書」(A)の「登記収支差額」が415,676円の赤字になる予定だったが、決算では費用の節約などにより94,125円の黒字になった。ただし、修繕費の未払金320,703円があり、「貸借対照表」(B)に記載されている。
4.修繕特別会計の「収支報告書」(C)の「当期収支差額」10,188,561円に「前期繰越収支差額」51,459,558円を加えた「次期繰越収支差額」61,648,119円は、「貸借対照表」(D)の正味財産と等しい。そして、正味財産から未収納金16,510円を引いた61,631,609円が積立金総額ということになる。
5.管理組合の全財産は、(B)の正味財産980,147円と(D)の正味財産61,648,119円を合計した62,628,266円である。
※専用庭と自転車置場の使用量は含んでいない。s

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